防犯関連銘柄の本命株・出遅れ株まとめ

防犯の重要性はますます高まっています。

昨年発生した広域強盗事件が記憶に新しい中、再び「闇バイト」に絡んだ郊外の高齢者の住宅などを狙った強盗事件が頻発しています。

防犯対策として様々な防犯グッズはありますが、社会全体で安心安全な生活を守るためには、より多くの犯罪防止の取り組みが必要不可欠な時代になってしまいました。

株式市場には、防犯に寄与する事業を展開している多くの企業が上場しています。具体的には、警備会社や監視カメラを扱う企業や防犯グッズを取り扱う企業などが挙げられます。

今回は防犯関連株が再び注目されている背景に加え、防犯関連株の本命株、出遅れ株を合わせてご紹介いたします。

2023年の認知件数、2年連続増加

2024年2月に発表された2023年の刑法犯認知件数は70万3351件。自転車盗や傷害などの街頭犯罪が24万3987件に上り、前年から2割増えています。

上記グラフを確認する限り、特に「窃盗犯」が爆増しています。路上強盗や自転車盗などの「街頭犯罪」が前年比21％増。傷害や暴行事件も増え、警察庁は行動制限の解除で人流が回復した影響とみられています。

もはや平和だと呑気に過ごせるような時代ではなくなっており、特に高齢を中心に防犯対策が急務となっているのがわかります。

2023年の認知件数、2年連続増加

防犯意識が最も防犯意識が高い地域は？

パナソニックが2024年10月18日の「防犯の日」に合わせ、全国の20歳～69歳の4,700名を対象に「防犯意識」に関する全国調査を実施。

「現在、防犯対策はしていますか？」との問いに「しっかり対策している」「少し対策をしている」を合わせると69.1％で約7割の人が防犯対策をしていることが分かりました。「しっかり対策をしている」と回答した人が一番多かったのは「奈良県」で24.0％。次いで「東京都」が23.0％、「京都府」が22.0％という結果となり、三大都市圏は防犯の意識が高い傾向にあることがわかりました。

防犯対策を「しようと思ったことがない」を選んだ人が多いのは同率で「熊本県」、「沖縄県」、そして2024年10月に連続強盗事件のあった「千葉県」の3県。「沖縄県」も人口10万人当たりの刑法犯認知件数が約620件発生しており、九州・沖縄エリアにおいて、福岡県に次いで2番目に多い実態となっています。防犯対策の必要性が高いエリアであることから、防犯意識と実態のギャップも問題かもしれません。

防犯関連銘柄の本命株

防犯関連銘柄のうち、日本を代表する警備会社は本命株と言えます。

防犯関連銘柄 本命株【9735】セコム

【9735】セコムは日本国内で最大手の警備会社であり、警備サービスだけでなく、監視カメラ、セキュリティシステムの提供、さらには情報セキュリティやリスクマネジメントサービスなど、幅広い分野で事業を展開しています。セコムの強みは、全国に張り巡らされたネットワークと高度な技術力による迅速な対応力です。また、セコムは国内外においてセキュリティの新しい技術を積極的に導入しており、特に防犯サービスの向上に貢献しています。近年、デジタル化が進む中で、サイバーセキュリティにも力を入れており、企業や家庭向けに多様なサービスを提供しています。

防犯関連銘柄 本命株【2331】ALSOK

【2331】ALSOKは主に警備サービスを提供する企業です。企業向けのセキュリティサービスから、家庭向けの防犯システムまで、幅広いサービスを展開しています。特に、24時間体制の監視サービスや緊急対応サービスが評価されています。また、アルソックは自社開発のセキュリティシステムや監視カメラを駆使して、効果的な防犯対策を実施しています。さらに、地域社会への貢献も重視しており、防犯啓発活動や地域の安全対策に積極的に取り組んでいます。

防犯関連銘柄 本命株【9740】CSP

【9740】CSPは全国に広がるネットワークを活かした高品質な警備サービスを提供しています。特に、法人向けの警備や施設管理に強みを持ち、緊急時には迅速に対応する体制が整っています。また、最新の監視カメラシステムやセキュリティシステムの導入により、顧客の安全を確保するだけでなく、情報セキュリティの面でもサポートを行っています。

防犯関連銘柄 本命株【9686】東洋テック

【9686】東洋テックは施設の警備だけでなく、入退室管理システムや監視カメラなど、技術を駆使したセキュリティサービスを提供しています。特に、企業の情報漏洩を防ぐための入退室管理の重要性を認識し、そのシステムの導入に力を入れています。また、防犯対策としては、常に最新の技術を導入し、顧客のニーズに応じたカスタマイズされたサービスを提供しています。

防犯関連銘柄 本命株【4264】セキュア

【4264】セキュアは監視カメラシステムや顔認証、入退室管理システムなど、AIを活用したソリューションを提供する企業です。最近、回転寿司店での不衛生行為を防ぐために、運営会社がAIカメラを導入する方向で検討しているとの報道がブルームバーグからあり、これが株価の上昇要因となりました。また【2685】アダストリアが同社の監視カメラシステムを300以上の店舗に導入していることも注目されています。特に、AIカメラはディープラーニングを活用したアナリティクスによって、より高精度な人物検出を実現できる点が評価されています。

防犯関連銘柄 本命株【4375】セーフィー

【4375】セーフィーはクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営および関連サービスの提供する企業。セーフィーのカメラシステムは特に、工事が不要であること、移動させやすい携帯性の高さや性能などから、既存の防犯カメラではカバーしきれない場所や位置でも追加で設置しやすいという特性があり、クラウド防犯カメラ・録画サービスシェアNo.1となっています。

防犯関連銘柄 本命株【7116】ダイワ通信

【7116】ダイワ通信は安全・セキュリティ産業、情報処理、ソフトウェア、商社（事務機器・OA関連）、専門店（家電・事務機器・カメラ）などの事業を展開。防犯および監視カメラに関連する企画、販売、施工、保守を行っており、顔認証技術を活用した様々なソリューションを提供しています。また、Eagle Eye Networks, Inc.の正規代理店として、クラウド映像監視システム「イーグルアイ」の販売にも力を入れており、こちらの製品にも注目が集まっているようです。

防犯関連銘柄 本命株【6771】池上通信機

【6771】池上通信機は日本を代表する業務用放送機器および通信機器のメーカーです。同社は、東京消防庁から消防用高所監視施設である「高所カメラシステム」を賃貸契約で受注し、さらにはJNN系列の10社からSNG中継車12台を受注するなど、業績が上昇しています。これにより、池上通信機の市場での地位がさらに強化されています。

防犯関連銘柄 本命株【3076】あい ホールディングス

【3076】あい ホールディングスは防犯カメラやレコーダーなどのセキュリティ機器を開発・販売。メガバンク・官公庁等の大型案件や商店街・小売店等様々な施設への導入実績があり、特に既設マンション向けの「安心パック」によるサービス一体型の商品が好評。企業のデジタルトランスフォーメーション関連の需要など、防犯向け以外の販売も伸びています。

防犯関連銘柄 出遅れ株【6809】TOA

【6809】TOAは業務用の音響機器と防犯・監視カメラなどセキュリティ機器の専門メーカーです。街頭防犯システムなど監視カメラや防犯機器との連携を強化し、より効果的なセキュリティソリューションを提供しています。これにより、犯罪の抑止や迅速な対応が可能となり、地域社会の安全性を向上させることに貢献しています。

防犯関連銘柄 出遅れ株【6697】テックポイント

【6697】テックポイントは監視カメラシステムや車載カメラシステム向けの半導体を設計・開発・販売するファブレス半導体企業です。独自のHD-TVI伝送規格を軸に、低ノイズ・長距離送受信を可能にする半導体の開発しており、監視カメラ用としても利用されています。

防犯関連銘柄 出遅れ株【4754】トスネット

【4754】トスネットはホテルやオフィスビルなどの施設における人の出入り管理、防犯防災管理、駐車場の管理、常駐警備、巡回警備、警戒監視業務、保安警備などの施設警備、港湾における海上の人命の安全のための国際条約（SOLAS条約）に基づいた警備などを行う企業。アジラと共に万引き犯の検知を主とした店内保安システムに関する業務および、二号警備における映像解析AIの活用と機能開発に関する業務に対するAIの開発を行っています。

防犯関連銘柄 出遅れ株【7058】共栄セキュリティーサービス

【7058】共栄セキュリティーサービスは首都圏地盤の中堅。幅広い警備業務、広域展開、圧倒的な動員力で、施設警備、イベント警備、ボディーガード、交通誘導警備などを提供しています。【9735】セコムと業務提携及び資本提携しており、セコムのセキュリティシステム及びノウハウ・技術開発力と確実な人的警備を連携しています。

防犯関連銘柄 出遅れ株【4664】RSC

【4664】RSCは総合警備保障、ビルメンテナンス、人材サービスなどを行う企業です。アジラと業務提携契約を締結し警備業務等を受託している大型複合施設「サンシャインシティ」にAI警備システム『AI Security asilla(以下asilla)』を導入。サンシャインシティ各エリア(サンシャイン60ビル、専門店街アルパ、ワールドインポートマートビル、文化会館ビル、サンシャインシティプリンスホテル)で『asilla』の本番運用を開始しています。

まとめ

今回は防犯関連株の本命株、出遅れ株をご紹介させて頂きました。

治安の悪化と防犯関連株の物色人気は決して比例しているわけではないのですが、立て続けに起こったり報道されたりするとどうしても短期的に物色されやすい傾向があります。

もちろん株価が下落することもあるので、あくまで参考程度になればうれしいです。

株式投資を行う上で悩みの種となるのが銘柄選び。

しかし最近では多くの情報がありますので、参考になる情報を選べれば、大化けが期待できる防犯関連株の銘柄選びにも一歩近づくはず。

以下は投資顧問と呼ばれる株情報サイトで、無料で配信してくれた銘柄の株価が大きく上昇を遂げるケースもあり、これから上昇が期待できる防犯関連株の大穴株も紹介してくれるかもしれません。

投資顧問には無料で利用できるサービスと、有料で利用できるサービスがあり、上記銘柄は無料で利用できるサービスの範囲内で確認できる情報です。

よかったら是非参考にしてみてください。