今、株式市場において重要なテーマのひとつでもある半導体。
半導体はスマートフォンやタブレット、パソコンなど、日々の生活や仕事に欠かせない製品の多くに組み込まれています。
これらのデバイスが便利に動作するために不可欠な要素であり、電化製品の心臓部とも言える半導体は、まさに現代社会の基盤を支える「産業のコメ」と称される存在です。
半導体市場は2015年以降増加傾向にあり、2021年には過去最高を記録しました。これは、高機能化したスマートフォンやタブレット、AIやIoT関連などの新興テクノロジー、5Gの普及、データセンター向けのメモリなど、さまざまな要因によるもので、今後更なる需要の増加が想定されています。
今回は半導体関連株が再び注目されている背景や、日本の半導体産業の現状、さらに半導体関連株の本命株、出遅れ株を合わせてご紹介いたします。
大化けが期待できる
半導体関連株の銘柄選びの参考に
Contents
- 1 今さら聞けない?半導体とは
- 2 日の丸半導体とは?
- 3 種類別に見る半導体の役割
- 4 半導体業界のトレンドと課題
- 5 半導体関連銘柄の本命株
- 5.1 半導体関連銘柄 本命株【8035】東京エレクトロン
- 5.2 半導体関連銘柄 本命株【6857】アドバンテスト
- 5.3 半導体関連銘柄 本命株【6723】ルネサスエレクトロニクス
- 5.4 半導体関連銘柄 本命株【4063】信越化学工業
- 5.5 半導体関連銘柄 本命株【3436】SUMCO
- 5.6 半導体関連銘柄 本命株【7735】SCREENホールディングス
- 5.7 半導体関連銘柄 本命株【6315】TOWA
- 5.8 半導体関連銘柄 本命株【7741】HOYA
- 5.9 半導体関連銘柄 本命株【6920】レーザーテック
- 5.10 半導体関連銘柄 本命株【6526】ソシオネクスト
- 5.11 半導体関連銘柄 本命株【6981】村田製作所
- 5.12 半導体関連銘柄 本命株【6963】ローム
- 5.13 半導体関連銘柄 出遅れ株【6967】新光電気工業
- 5.14 半導体関連銘柄 出遅れ株【6146】ディスコ
- 5.15 半導体関連銘柄 出遅れ株【4186】東京応化工業
- 5.16 半導体関連銘柄 出遅れ株【4187】大阪有機化学工業
- 5.17 半導体関連銘柄 出遅れ株【4369】トリケミカル研究所
- 5.18 半導体関連銘柄 出遅れ株【6614】シキノハイテック
- 6 まとめ
今さら聞けない?半導体とは
半導体は、電気を通す「導体」(金属など)と、電気をほとんど通さない「絶縁体」(ガラスやゴムなど)の中間的な性質を持つ材料です。つまり、電気を「ちょうどよく」通すことができる特性があるのが半導体の特徴です。この特性のおかげで、半導体はさまざまな電気機器の動作を制御するために使われています。
どうして「半導体」が重要なの?
半導体の最も大きな特徴は、その電気の通し方を自由に制御できる点です。温度や光の照射、電圧のかけ方などによって、電気の流れをオンとオフに切り替えたり、電流の流れる方向を制御したりすることができます。この機能を活かして、半導体はコンピュータの頭脳である「CPU」やメモリ、スマートフォンのチップ、家電製品の制御基板など、あらゆる電子機器に不可欠な部品となっています。
半導体の実用例
スマートフォンを例にすると、画面のタッチ操作、カメラの画像処理、バッテリー管理など、すべての動作に半導体が関わっています。また、パソコンやタブレット、さらには自動車の自動運転技術にも多くの半導体が使われており、私たちの生活に欠かせない存在です。これらの機器に搭載されている半導体がなければ、現代のデジタル社会は成り立たないといっても過言ではありません。
どうして「産業のコメ」と呼ばれるのか?
半導体は、あらゆる産業の基盤を支える重要な素材です。そのため、「産業のコメ」と呼ばれています。米が人々の生活に欠かせない主食であるのと同じように、半導体は現代のあらゆる製品に内蔵され、その性能を支えています。例えば、電気自動車や再生可能エネルギーの分野でも半導体が重要な役割を果たしており、今後の成長が見込まれる分野でもあります。
半導体の未来
これからの技術進展、たとえば人工知能(AI)の進化や、モノのインターネット(IoT)の普及、5G通信の広がりに伴い、半導体の需要はさらに拡大する見込みです。したがって、半導体は単なる電子部品にとどまらず、私たちの未来を形作るキーテクノロジーのひとつといえるでしょう。
このように、半導体は目に見えにくい存在ですが、日常生活を支える大切なテクノロジーなのです。
日の丸半導体とは?
「日の丸半導体」とは、かつて世界トップを走っていた日本の半導体メーカーを指す言葉です。
経済産業省が2021年3月に発表した「半導体・デジタル産業戦略の方向性」によれば、日本の半導体産業はかつて世界のトップを走っていました。1988年には、日本の半導体の世界シェアは50.3%に達し、米国を追い抜いて首位に立ったのです。この時期の成功が「日の丸半導体」という呼び名を生んだ背景です。しかし、1990年代以降、日本の半導体産業は徐々にその地位を失い、2019年にはシェアが10.0%にまで落ち込んでしまいました。
その衰退の原因のひとつに、1986年に締結された日米半導体協定があります。この協定では、日本製半導体のダンピング防止や、日本市場での外国製半導体シェアの拡大が義務付けられており、内容は日本に不利なものでした。その結果、米国が競争力を取り戻す一方、韓国や台湾などの新興勢力が台頭し、日本のシェアは奪われていきました。
さらに、日本の半導体事業が総合電機メーカーの一部門に過ぎず、独立した投資判断や経営判断が難しかったという構造的な課題も指摘されています。
こうした状況を受け、2021年に経済産業省は「半導体・デジタル産業戦略検討会議」を設立しました。欧米諸国でも国家レベルの支援が進むなか、半導体が経済安全保障の観点からも重要視されていることを踏まえ、日本も国を挙げて国内産業の強化に動き出したのです。
財政制度等審議会の2024年4月の報告によれば、日本政府はこの3年間で半導体産業支援に約3.9兆円を投入。具体的には、従来型半導体支援に約9900億円、先端半導体支援に約1.7兆円、次世代半導体技術への支援に約1.2兆円を割り当てています。
日本の半導体業界は、全体のシェアを大幅に失ったものの、すべての分野で競争から退いたわけではありません。半導体製造装置や材料の分野では、今も世界の競合企業と肩を並べて健闘しています。
過去の失敗から学び、今では「日の丸半導体」の復活に向けた取り組みが活発化しています。大きな動きの一例として、世界最大のファウンドリであるTSMCを熊本に誘致し、2024年後半の量産開始を目指しています。また、官民の協力により北海道千歳には約5兆円の投資で新たにファウンドリ企業「ラピダス」が設立されました。同社は、2027年までに最先端の2nmプロセスでのウェハー量産を計画しており、将来的には1nmロジック半導体の生産も視野に入れています。
さらに、半導体の設計やウェハー製造といった前工程だけでなく、チップレット技術や3Dパッケージングといった最先端の後工程の開発にも注力し、業界の注目を集めています。
長年培われた半導体技術と、それを基盤とした新たな戦略的な取り組みにより、日本の半導体産業は再び世界市場で存在感を高める可能性を秘めているのです。
種類別に見る半導体の役割
私たちの日常生活に欠かせない半導体の中でも、特に注目されているのが「パワー半導体」と「ロジック半導体」の2種類です。それぞれの特性と役割について詳しく見ていきましょう。
パワー半導体
パワー半導体は、電気を効率的に制御するために設計された半導体です。主に、大電流や高電圧を扱うため、エアコンや冷蔵庫、電気自動車などの家電製品や産業機器に不可欠です。特にエネルギー効率の向上に貢献し、電力ロスを最小限に抑えるため、省エネ志向の現代社会で重要な役割を担っています。
具体的には、電圧の変換や周波数の制御、直流と交流の電力変換に用いられ、エネルギー消費を大幅に削減できる点で需要が高まっています。例えば、電気自動車ではモーターを効率的に動かすために、電池の直流電流をモーターの交流電流に変換する役割を担っています。
ダイオード
ダイオードは、電流を一方向にのみ流すことができる電子部品です。電流の整流や電波から音声信号を抽出するなど、多様な用途に使われています。太陽電池の構成要素としても用いられており、光エネルギーを電力に変換する役割を担っています。
TVS(トランジェント・ボルテージ・サプレッサ)
TVSは電圧スパイクや過電流から回路を保護するためのデバイスで、静電気や電源の不安定さによるダメージを軽減します。この技術により、半導体デバイスや電子機器が長持ちするように保護されています。
トランジスタ
ランジスタは、電流のオン・オフを制御するスイッチング素子です。これにより、小さな電流で大きな電流をコントロールできるため、信号の増幅やデジタル回路における論理演算に使われます。スマートフォンやコンピュータ、家電製品など、さまざまな電子機器に搭載されており、現代の電子技術の基盤を形成する重要な部品です。MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)は、電力ロスが少なく高速動作が可能なトランジスタの一種であり、エネルギー効率の高いデバイスとして広く使われています。
サイリスタ
サイリスタは、大電力や高電圧の制御に使用される半導体素子です。トランジスタとは異なり、スイッチが一度オンになると、電流が停止するまでオン状態が維持される性質を持っています。このため、電力変換装置や照明制御、モーターの速度調整など、大規模な電力制御が必要なシステムでよく利用されます。例えば、送電システムや工業用機械、電気鉄道の制御においても重要な役割を果たしています。
SiC(シリコンカーバイド)
SiC(シリコンカーバイド)は、従来のシリコンに代わる次世代の半導体材料として注目されています。SiCは高温・高圧でも安定して動作するため、エネルギー効率が高く、高温環境下でも優れた性能を発揮します。これにより、電気自動車のインバータや再生可能エネルギーの発電設備など、エネルギー効率が重要視される分野で採用が進んでいます。また、パワー損失を大幅に減らすことができるため、長寿命かつ省エネなシステムの構築に貢献しています。
GaN(窒化ガリウム)
GaN(窒化ガリウム)は、高周波動作に優れた半導体材料で、特に5G通信やレーダー技術、衛星通信システムで広く利用されています。GaNは高速スイッチング性能に加えて、高耐圧と高効率を実現しており、エネルギー効率の改善や高性能な電力変換技術の発展に寄与しています。特に、SiCと同様に電力損失が少なく、次世代の通信インフラや航空宇宙分野でも重要な役割を担うと期待されています。
パワーモジュール
パワーモジュールは、複数のパワー半導体を1つのパッケージにまとめたもので、電子機器の小型化や効率化に貢献しています。自動車や産業機械、さらには鉄道や再生可能エネルギー分野で重要な役割を果たしています。
ロジック半導体
ロジック半導体は、電子機器の「頭脳」として機能する半導体です。代表的なものにCPU(中央演算処理装置)があり、パソコンやスマートフォンでデータの処理と制御を行っています。ロジック半導体は、コンピュータの運転中に必要な複雑な計算や命令を実行するために欠かせない存在です。
また、音声や画像処理、モーター制御などに用いられるDSP(デジタルシグナルプロセッサ)も、ロジック半導体の一種で、AI技術の発展とともにその重要性が増しています。
最先端のロジック半導体の製造には、1兆円を超える巨額の投資が必要とされることがあり、日本でもこれらの先端技術の国産化を支援する取り組みが進められています。
その他の代表的な半導体
集積回路(IC)
集積回路(IC)は、トランジスタやダイオードなどの複数の素子を一つの基板に集約したもので、小型・高性能の電子機器を実現しています。集積度によって、小規模から大規模まで様々なタイプが存在します。
オプト半導体
オプト半導体は、光と電気を相互に変換する半導体です。LEDや太陽電池などがその代表例で、照明技術や再生可能エネルギーの分野で広く使われています。
センサー半導体
センサー半導体は、外部環境を感知し、温度、圧力、光などを電気信号に変換するデバイスです。これにより、スマートフォンや車両、自動ドアなどで自動的な制御が可能になります。
AI半導体
AI半導体は、人工知能(AI)処理に特化した半導体です。AIの学習や推論処理を高速で行うための専用回路を持っており、従来の汎用プロセッサよりも効率的に大量のデータを処理できます。これにより、AIの進化を支える基盤技術として、ますます重要な役割を果たしています。特に深層学習の分野では、膨大な計算を処理できるAI半導体の登場によって、飛躍的な進展が期待されています。
このように、各半導体はそれぞれの特性に応じて異なる用途で利用され、現代のエレクトロニクス産業の発展を支えています。
半導体業界のトレンドと課題
2024年初めには、半導体株が大きく上昇しました。この上昇を牽引したのは、特にエヌビディア(NVIDIA)の株価の急騰です。しかし、こうした高騰は調整局面を迎えることが予想されており、多くの投資家が利益確定のタイミングを伺っていました。その後、7月に発表された軟調な雇用統計がきっかけで景気後退への懸念が高まり、半導体株の売りが活発化しました。また、AIブームに対する慎重な見方が広がり、大手クラウドインフラ企業の決算が市場の期待を下回ったことから、AI関連の設備投資の正当性を疑う声が強まりました。
同時に、PCやスマートフォン、電気自動車(EV)といったAI以外の半導体需要は引き続き弱含んでいます。これらの市場は企業のAI支出の影響を受け、消費者も金利上昇によって支出を控える傾向が見られます。
しかし、第3四半期末にはアメリカの経済指標が改善し始めました。雇用の伸びは7月の低迷から回復し、インフレ率も連邦準備制度理事会(FRB)の目標に近づいています。9月18日にはFRBがフェデラル・ファンド(FF)金利を予想を超える50ベーシスポイント引き下げ、これによって高額商品の個人消費が再び活発化し、企業支出も改善する見通しです。
さらに、テクノロジー企業の幹部たちは、今後もAIの開発投資が続くとの見方を維持しています。「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大手企業も、AI投資の増加が期待されており、すでに成果が現れ始めています。
SEMIは2024年7月9日に、2024年の世界半導体製造装置市場の最新予測を発表しました。このレポートによると、2024年の市場規模は前年比3.4%増の1090億ドルに達し、過去最高を記録する見込みです。また、2025年も引き続き成長が続き、売上高は1280億ドルに達すると予測されています。
一方で課題としては、米中対立が深刻な課題として浮上しています。この対立により、半導体技術の輸出規制が強化され、中国との貿易に依存する企業にとっては新たなリスクとなっています。特に、先端技術や製造装置の輸出が規制されることで、中国市場での売上が制限されるだけでなく、供給チェーンの混乱も懸念されます。
さらに、供給不足の問題も深刻化しています。特に、重要な素材や製造装置の入手が困難になることで、製品の生産に遅れが生じ、最終的には業界全体の成長を抑制する要因となっています。これに加えて、技術開発や製造施設への投資には莫大なコストがかかり、新しい設備を導入する際には多額の資金が必要です。こうした要因が重なり、半導体産業への投資には慎重なリスク評価が求められています。
投資判断を行う際には、こうしたリスクを理解することが重要です。経済環境や国際情勢の変化に応じて、業界全体に影響を及ぼす要素を見極める必要があります。
半導体関連銘柄の本命株
以下の企業は、日本の半導体産業の中心を担っており、グローバルな需要拡大や技術革新に対応しています。
半導体関連銘柄 本命株【8035】東京エレクトロン
【8035】東京エレクトロンは世界を代表する半導体製造装置メーカーとして、ウエハ処理装置やプロセス技術において高い技術力を誇ります。特に、ドライエッチング装置や成膜装置など、多くの重要な半導体製造プロセスにおいて欠かせない装置を提供しています。同社の装置は、最先端半導体の微細化に対応しており、5GやAI、IoTなどの技術進展に伴う需要増加が期待されています。また、同社はR&Dに積極的で、最先端技術の開発に注力し、業界でのリーダーシップを強固にしています。
半導体関連銘柄 本命株【6857】アドバンテスト
【6857】アドバンテストは半導体検査装置の大手企業であり、特にICテスターやメモリテスターなどで業界をリードしています。同社の製品は、半導体の品質を保証するために不可欠なもので、製品の高度化に伴い、その重要性は増しています。5G通信の普及やAI技術の発展により、半導体デバイスの多様化と複雑化が進む中で、アドバンテストの検査装置への需要はさらに拡大しています。また、同社はAIを活用した検査の効率化や自動化にも取り組んでおり、技術革新の波に乗っています。
半導体関連銘柄 本命株【6723】ルネサスエレクトロニクス
【6723】ルネサスエレクトロニクスはマイクロコントローラやシステムオンチップ(SoC)の分野で世界的なシェアを持つ大手半導体企業です。特に、自動車や産業機器向けの半導体ソリューションに強みがあり、エレクトリックビークル(EV)や自動運転技術の発展にともなって同社の製品が広く活用されています。また、ルネサスは近年、IoTやスマートホーム、5Gインフラの拡大に対応するための製品開発にも注力しており、成長市場に対応するための技術開発を進めています。
半導体関連銘柄 本命株【4063】信越化学工業
【4063】信越化学工業はシリコンウエハの世界最大手として、半導体製造に不可欠な基盤材料を供給しています。高品質なシリコンウエハは、半導体の微細化と性能向上を支える重要な要素であり、信越化学はその分野で圧倒的な信頼を得ています。5Gやデータセンターの需要拡大により、ウエハの需要が増加する中、同社の安定した供給能力が市場のニーズに応えています。また、同社はシリコン材料だけでなく、ポリマーや塩ビなどの化学製品も手がけており、多角的なビジネスモデルを展開しています。
半導体関連銘柄 本命株【3436】SUMCO
【3436】SUMCOはシリコンウエハの製造において、【4063】信越化学工業に次ぐ規模を誇るシリコンウエハメーカーであり、次世代技術向けの高性能ウエハにも強みを持っています。特に、最先端の半導体デバイス向けに超薄型や大口径のウエハを提供しており、微細化や高集積化が進む半導体産業において重要な役割を果たしています。SUMCOの技術力は、AIや5G、電気自動車(EV)などの急成長分野での需要増加により、さらなる成長が見込まれています。
半導体関連銘柄 本命株【7735】SCREENホールディングス
【7735】SCREENホールディングスは半導体製造装置の分野で特に洗浄装置に強みを持つ企業です。半導体製造プロセスでは、ウエハを高い純度で洗浄することが不可欠であり、SCREENの洗浄技術は業界で高い評価を受けています。同社の装置は、最先端の製造ラインで広く採用されており、半導体の高集積化や微細化に対応するための技術がますます求められています。AIや5G、自動車分野の成長に伴い、洗浄装置の需要も拡大する見通しです。
半導体関連銘柄 本命株【6315】TOWA
【6315】TOWAは半導体のパッケージング装置と樹脂モールディング技術で世界的に知られている企業です。特に半導体パッケージの工程における装置供給に強みがあり、最近では半導体だけでなく、精密機器や電子部品向けにも装置を供給しています。業界の技術進化に伴い、より複雑で高精度な製品に対応できるため、安定した需要が期待されます。
半導体関連銘柄 本命株【7741】HOYA
【7741】HOYAはメガネや光学機器のメーカーとしても知られていますが、実は半導体関連事業も重要な柱です。特にフォトマスクブランクスという、半導体製造でフォトリソグラフィー工程に使われる素材を提供しており、この分野で世界的なシェアを持っています。半導体の高性能化に伴って、フォトマスクの高精度化が求められており、HOYAの技術力が注目されています。
半導体関連銘柄 本命株【6920】レーザーテック
【6920】レーザーテックは半導体製造工程の欠陥検査装置に強みを持つ企業で、特に次世代EUV(極端紫外線)リソグラフィ技術に欠かせない装置を提供しています。EUV技術は、次世代の微細加工を可能にし、半導体製造の精度と効率を大幅に向上させるため、半導体業界での需要が急速に拡大しています。また、EUVの検査装置は極めて高度な技術が必要とされ、参入障壁が高いため、同社の競争優位性が際立っています。今後、AIや自動運転などの技術革新が進む中で、同社の製品はより一層重要な役割を果たすことが期待されています。
半導体関連銘柄 本命株【6526】ソシオネクスト
【6526】ソシオネクストはシステムオンチップ(SoC)の設計・提供を行う企業で、特に5G、IoT、車載用半導体に注力しています。同社のSoCは、高度な計算処理能力と省電力性を兼ね備えたもので、スマートデバイスや自動運転車などで使用されることが多いです。5G技術の普及やIoTデバイスの急増により、SoCの需要は今後さらに高まると予想されています。また、自動車業界では電動化と高度な自動運転技術が進む中で、車載半導体の成長が大きく見込まれ、同社の戦略的な市場ポジションが今後の成長を後押しすると考えられています。
半導体関連銘柄 本命株【6981】村田製作所
【6981】村田製作所はスマートフォンや電気自動車向けの電子部品を製造する大手企業であり、特にコンデンサやセラミックデバイスの分野で強みを持っています。同社は、次世代通信技術(6G)や自動運転技術の進展に加え、パワー半導体分野にも注力しています。パワー半導体は、エネルギー効率や電力変換を高める重要なデバイスであり、電気自動車や再生可能エネルギーの分野で需要が急速に拡大しています。村田製作所は、これらの技術革新に対応した製品群を提供し、スマートフォンやEV市場だけでなく、広範な分野で成長を続けています。特に、電力効率や耐熱性が求められる応用分野に向けたパワー半導体の開発により、持続可能なエネルギー社会への貢献が期待されています。
半導体関連銘柄 本命株【6963】ローム
【6963】ロームはパワー半導体分野で業界をリードしており、特に自動車向けパワー半導体に強みを持っています。自動車の電動化が進む中で、電気自動車(EV)の普及はロームの成長を大きく後押ししています。同社はSiC(炭化ケイ素)パワー半導体の分野にも力を入れており、従来のシリコンベースの半導体に比べて高効率で耐熱性が高いため、特に高温環境での使用に適しています。これにより、電力効率の向上が求められるEVや再生可能エネルギー分野での需要が拡大しており、ロームの製品は今後の持続可能な社会の実現に寄与すると期待されています。
半導体関連銘柄 出遅れ株【6967】新光電気工業
【6967】新光電気工業は半導体パッケージの大手企業で、特に半導体チップの「封止」工程で使われるリードフレームや樹脂モールド技術に強みがあります。また、ファンアウト型パッケージやFC-BGAなど、最新技術に対応するパッケージも提供しており、AIや5G、データセンターの拡大に伴う需要増加が期待されています。
半導体関連銘柄 出遅れ株【6146】ディスコ
【6146】ディスコは半導体製造に不可欠な切断装置や研削・研磨装置で高いシェアを持つ企業です。特にウエハーの切断や研削技術において世界トップクラスの技術力を誇り、半導体業界全体の生産量増加とともに、同社の装置への需要も増加しています。製品の微細化や高集積化が進むほど、その技術力が求められるため、安定した成長が見込まれます。
半導体関連銘柄 出遅れ株【4186】東京応化工業
【4186】東京応化工業は半導体のフォトリソグラフィー工程で使われる感光材(レジスト)やプロセス材料を製造している大手企業です。リソグラフィーは半導体の回路を作り出す最重要工程の一つであり、特に微細化が進む最先端技術においては、同社の製品が欠かせません。次世代半導体の製造にも対応しているため、安定した需要が期待されています。
半導体関連銘柄 出遅れ株【4187】大阪有機化学工業
【4187】大阪有機化学工業は化学産業において有機化学品の製造を主力とする企業で、高性能の半導体に使われる材料「モノマー」で世界シェア首位。特に電子材料分野で重要な役割を果たしています。半導体産業においては、フォトレジストという重要な材料を供給しており、このフォトレジストは半導体の微細加工における不可欠な素材です。フォトレジストは、半導体製造プロセスにおける回路のパターンを形成するために用いられる光感応材料であり、次世代の高精度プロセス、特にEUV(極端紫外線)リソグラフィに対応する製品の需要が増加しています。
半導体関連銘柄 出遅れ株【4369】トリケミカル研究所
【4369】トリケミカル研究所は半導体製造工程に不可欠な高純度化学薬品の開発と供給に特化した企業であり、世界最高レベルの純度を誇る高付加価値化学薬品(ウルトラファインケミカル)を製造しています。同社の製品は、フォトリソグラフィやエッチング、CMP(化学機械研磨)などの半導体製造プロセスにおいて重要な役割を果たし、特にデバイスの微細化と高機能化が進む中でその需要が高まっています。これらの高純度化学薬品は、半導体チップの微細なパターン形成に不可欠であり、また光ファイバーや太陽電池など最先端デバイスの製造にも広く用いられています。
半導体関連銘柄 出遅れ株【6614】シキノハイテック
【6614】シキノハイテックは産業用組み込みカメラや画像処理カメラ、そして半導体の後工程に特化した検査装置を提供しており、これらの電子システム事業が売上の約50%を占めています。特に、半導体検査・装置関連の技術に強みを持っています。2022年には、画像のAI処理に必要な機能を備えた半導体設計用IPコアを開発し、自動車業界向けの半導体テスターにも注力。パワーデバイスの開発において優位性を発揮しており、画像処理システムやIPコアの分野でも高い開発力を有しています。
まとめ
今回は半導体関連株の本命株、出遅れ株をご紹介させて頂きました。
半導体関連株の物色人気が波状的に続いており、今後は生成AI市場の拡大によってさらなるニーズも予想できるため、長期的にも注目しながら監視してみるとよさそうです。
もちろん株価が下落することもあるので、あくまで参考程度になればうれしいです。
株式投資を行う上で悩みの種となるのが銘柄選び。
しかし最近では多くの情報がありますので、参考になる情報を選べれば、大化けが期待できる半導体関連株の銘柄選びにも一歩近づくはず。
以下は投資顧問と呼ばれる株情報サイトで、無料で配信してくれた銘柄の株価が大きく上昇を遂げるケースもあり、これから上昇が期待できる半導体関連株の大穴株も紹介してくれるかもしれません。
投資顧問には無料で利用できるサービスと、有料で利用できるサービスがあり、上記銘柄は無料で利用できるサービスの範囲内で確認できる情報です。
よかったら是非参考にしてみてください。