バリュー投資で有名なベンジャミン・グレアムと、彼を師と仰いだウォーレン・バフェット。彼らの投資基準は今でも多くの投資家の参考となっています。
ここでは100年に一度といわれたあのリーマンショックという未曽有の金融危機を救ったバフェットの実例や名言を織り交ぜ、明日からマネできる賢人たちの投資術などをご紹介します。
また、長期投資に有利なバリュー投資ですが、短期トレード向けの「出遅れ株」を狙ったバリュー投資法も合わせてお伝えします。ご自身の投資スタイルに合ったものをご活用ください。
ウォーレン・バフェット流 バリュー投資法
バフェット流バリュー投資は、割安で永続的に成長性がある企業を見つけて、投資をする手法です。6つの投資基準を頼りに、いずれ人気が出るだろう企業に投資をすることで、あとは「保有しているだけで利益が得られる」という魅力があります。
ウォーレン・バフェットについては「バリュー投資入門から具体的手法が学べる!オススメ本8選 ~ウォーレン・バフェットとは~」をご覧ください。
バフェットの投資基準6つ
ウォーレン・バフェットの経営するバークシャー・ハサウェイのアニュアルレポートにて公表されている基準は以下の通りです。
バフェットの投資基準
- 税引き前利益が75百万ドル(1ドル=120円換算で90億円)以上の企業
- 継続的に利益を生み出している企業
- 従業員数が少ないかもしくは借金が少なくROEが高い企業
- (有能な)経営者がいること
- 単純な事業を行う企業
- (適切な)値段
後ほどご紹介するグレアムの投資基準と比べると、企業の「成長性」を重視していることがわかります。
バークシャー・ハサウェイとは
ウォーレン・バフェットが会長兼CEOを務める株式会社。様々な子会社、関連会社、株式等を所有している。
未曽有の金融危機を救ったバフェットの逆張り投資術
記憶に新しい金融危機は、やはり2008年に起きたリーマンショック、という方は多いかもしれません。100年に一度といわれた未曽有の金融危機を乗り越えた企業の中には、バフェットに出資を依頼した企業もありました。その一つがゴールドマンサックスです。
バフェットの割安銘柄逆張り投資術 ゴールドマンサックスの場合
画像引用:Kapokの資産運用
リーマンショック時、ダウ平均は9月から10月までに1000ドル近く下がり、その後も売りに売られ、2009年3月にはさらに4000ドル下がった 6000ドル台にまで落ち込みました。
250ドル近くあったゴールドマンサックスの株価は 50ドルにまで下落。投資家たちの誰もがリーマンブラザーズ同様、ゴールドサックスマンの破綻を予想していました。
画像引用:投資の科学的思考
しかしそんな中、2008年9月ゴールドマンサックスからの申し出を受け、バークシャー・ハサウェイは50億ドルの出資。50ドルという割安性と、ゴールドマンサックスの堅実な経営を見込んでの出資でした。
バフェットは今も当時の株式の大半を保有していることから、ゴールドマンサックスの経営状態が現在も変わらず良好と見ていることがうかがえます。
バフェットの割安銘柄逆張り投資術2 バンク・オブ・アメリカの場合
さて、同じく2008年、前年より減益ながらも純利益12億ドルを計上した大手銀行、バンクオブアメリカも大打撃を受け、メリルリンチ証券の救済合併で2006年に53ドルあった株価は一時3ドルにまで落ち込みます。
画像引用:たぱぞうの米国株投資
少しずつ回復するものの、2011年にはサブプライムローン問題でさらなる追い打ちをかけられます。
そんななか、2011年8月バンク・オブ・アメリカからの申し出を受け、バークシャー・ハサウェイが50億ドルの出資。健全な経営指針や5ドルという割安性を見込んでの出資でした。
また、2017年6月には筆頭株主になっており、こちらもゴールドサックスマン同様、長期保有に問題ないというバフェットの自信がうかがえます。
バフェットの割安銘柄逆張り投資術3 GEICOの場合
投資した背景:事故率が高まり、1976年、株価は61ドルから2ドルまで急落。
「同社が支払い不能の危機に追い込まれたとき、バフェットは持続的な競争力はけっして損なわれないと判断して投資した。
彼の予想は的中し、4500万ドルの投資額はそれ以降の15年間で23億ドル以上に増えた。年複利リターンは29.9%とバフェット流の投資法が大成功を収めた好例である。」
引用:『麗しのバフェット銘柄 下降相場を利用する選別的逆張り投資法の極意』
その後もバフェットはGEICOへの投資を続け、1996年にはバークシャー・ハサウェイによって完全買収、子会社化をされています。それだけバフェットが気に入った企業といえるでしょう。
バフェットの逆張り投資術まとめ
- 成長価値に対して割安な価格の企業の一部(もしくは全部)を買う
- 大きく成長する銘柄への集中投資
- 企業の成長性を重視
コカ・コーラやAppleなどの有名企業が多数!バフェットのポートフォリオ
2018年3月時点
銘柄名 | ティッカー | 構成比 | 取得コスト | 損益率 |
---|---|---|---|---|
アップル | AAPL | 21.27% | 140.77 | 0.71% |
ウェルズ・ファーゴ | WFC | 12.66% | 45.57 | 1.56% |
バンク・オブ・アメリカ | BAC | 10.78% | 23.81 | 0.96% |
クラフト・ハインツ | KHC | 10.74% | 69.6 | -0.60% |
コカコーラ | KO | 9.19% | 20.46 | 0.55% |
アメリカン・エクスプレス | AXP | 7.48% | 96.69 | 1.04% |
ユー・エス・バンコープ | USB | 2.43% | 46.58 | 0.30% |
フィリップス66 | PSX | 2.32% | 74.57 | 0.92% |
ムーディーズ | MCO | 2.11% | 166.36 | 1.49% |
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン | BK | 1.70% | 38.85 | 1.33% |
デルタ航空 | DAL | 1.55% | 43.68 | 1.95% |
ゴールドマン・サックス | GS | 1.46% | 155.86 | 0.30% |
サウスウェスト航空 | LUV | 1.44% | 45.22 | 0.06% |
チャーター・コミュニケーションズ クラスA | CHTR | 1.35% | 164.11 | -1.34% |
ダビータ・ヘルスケア・パートナーズ | DVA | 1.35% | 51.11 | -0.29% |
アメリカン航空グループ | AAL | 1.27% | 38.11 | 2.07% |
モンサント | MON | 1.17% | 111.26 | 0.04% |
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス | UAL | 1.02% | 61.07 | 2.41% |
ゼネラルモーターズ | GM | 0.96% | 26.42 | 0.79% |
ユーエスジー | USG | 0.83% | 29.35 | 0.43% |
ベリサイン | VRSN | 0.81% | 45.66 | 0.51% |
The Liberty SiriusXM Group | LSXMK | 0.67% | 33.62 | -0.69% |
ビザ クラスA | V | 0.67% | 53.16 | 0.56% |
エム・アンド・ティー・バンク | MTB | 0.53% | 181.97 | 0.12% |
マスターカード クラスA | MA | 0.46% | 37.68 | 0.42% |
シリウス・エックスエム・ホールディングス | SIRI | 0.46% | 4.33 | 0.43% |
コストコ・ホールセール | COST | 0.43% | 191.11 | 0.33% |
アクサルタ・コーティング・システムズ | AXTA | 0.37% | 30.75 | 0.28% |
シンクロニー・フィナンシャル | SYF | 0.37% | 29.99 | 0.79% |
テバ・ファーマシュティカルズ・インダストリーズ | TEVA | 0.37% | 17.4 | -0.66% |
ティッカー(シンボル)とは
日本株の銘柄コードのように、個々の銘柄を識別するためにつけられた記号。 米国ではアルファベットで表す。
バフェットのポートフォリオは一時的に中国株や韓国株を買ったこともありますが、すべてアメリカ株で、ユー・エス・バンコープ(USB)、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)などの金融銘柄が半分近くを占めるのが特徴です。
また、2017年から買い増していたアップルの第2位の株主となり、ポートフォリオの占有率も1位です。それだけアップルの将来性に自信があることがうかがえます。
日本でもCMで聞き覚えのある、コカ・コーラやマスターカードや、テレビで度々話題になるコストコなど、今では世界に知られる企業もかつては割安な銘柄でした。バフェットは成長性への着眼点が非常に鋭かったと分かりますね。
バフェットの投資術を頭に入れたうえで割安な銘柄を探していると、いつの日かあなたも第2のバフェットになれるかもしれません。
バフェット流投資法の弱点
中長期の投資全般に言えることですが、バフェット流投資法においても、投資資金を長期間預けっぱなしにするので、「資金面に余裕がないと得られる利益もあまりない」というところです。
そのため、資金に余裕があり、今すぐに使わなくてもいい人が投資をしていることがほとんどです。
もちろん、少額投資から始めて利益を出している方々もいらっしゃいます。詳しくは、割安株を狙ったバリュー投資に役立つ!オススメブログでご紹介していますので、よろしければご活用ください。
ベンジャミン・グレアム流 バリュー投資法
超保守的、と評されるグレアム流バリュー投資。研究を重ねて編み出された7つの基準や、売買ルールが「シンプルで分かりやすい」のが特徴です。
基準の中でも特にネットネット株やミックス係数は今でも多くの投資家に使われ、グレアムはウォール街の歴史上最良にして最長記録のパフォーマンスを達成しています。
●ネットネット株とは
ネットネット株=(流動資産-総負債)×66.7%>時価総額
「現金等の流動資産から負債総額を引いた額の3分の2が時価総額より多い」という条件を満たす株。つまり、事業の継続が困難になった会社から確実に回収可能な価値が時価総額を上回る銘柄を選出している。
●ミックス係数とは
PER×PBR<22.5
PBRとPERを掛け合わせ、22.5を超えないものをグレアムの経験的に割安の指標としたもの。割安さはそれそのものが安全圏であるので損しにくい。また、市場で水準訂正が起きれば株価が上がりやすい数値。
ベンジャミン・グレアムについてはバリュー投資入門から具体的手法が学べる!オススメ本8選 ベンジャミン・グレアムとはをご覧ください。
超保守的?ベンジャミン・グレアムの投資基準7つ
グレアムの投資基準
- S&P格付けB以上(B=普通)
- 負債比率110%未満
- 流動比率1.5倍以上
- 過去5年間EPSを伸ばしている
- 株価収益率(PER)9倍未満
- 株価純資産倍率(PBR) 1.2倍未満
- 配当金を出している
S&P信用格付けとは
世界最大手の格付機関スタンダードアンドプアーズ社が行っている財務状況の格付けランク。AAA~Dまである。
B:現時点では債務を履行する能力を有しているが、「BB」に格付けされた発行体よりも脆弱である。事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合には債務を履行する能力や意思が損なわれやすい。
先程のバフェットの投資法に比べると、「資産価値」を重視しており、現在の財務諸表を頼りに算出した優良企業に投資する、シンプルで分かりやすい方法です。
ときには100社以上の分散投資も!グレアムの投資術
グレアムは、上記の基準の他に、以下のような売買手法を合わせて取り入れていました。
売買手法
- PERが10倍以上は購入しない
- 購入後に株価が50%以上上昇したら売却
- 購入後の2年間で50%に達しない場合も売却
- ときには100社以上の分散投資
1968年に行われた「実験」
- 1968年の終値で買付、1971年6月30日時点で評価額を算出する
- 30銘柄を無作為に選出
結果
- S&PでA+(最高の格付け)を得ている事業者株は、9.5%上昇。(このときダウ平均は5.6%下落)→S&P格付けがかなり信頼できる結果となった
引用:『新 賢明なる投資家』下p.176
この例の他にも数々の実験や研究で100社以上の分散投資を続け、グレアムの運営するグレアム・ニューマン社は、14.7%のパフォーマンスを上げていました。
1936年からグレアムが引退する1956年まで、株式市場全体のパフォーマンスが年12.2%でしたので、グレアムの記録は、ウォール街の歴史上最良にして最長記録といえます
グレアム流バリュー投資の弱点
グレアムの設けた売買手法だと、もしかすると長期間保有していたら、より利益があげられたかもしれない銘柄も途中で売るため、結果的に全体の利益が増えにくいという側面があります。
また、好況時には購入候補がほとんどありません。その間はお金を寝かせてしまうことになります。そうなると少しもったいないですよね。
いずれにせよ、バリュー投資には忍耐が必要で、候補株が出てくるまではじっと待ち出始めたら買う、という長期的な作戦が必要となるようです。
割安な出遅れ株を狙う短期トレードの手法
先ほどの2人の投資手法からもわかるように、長期投資が主流のバリュー投資。では、デイトレやスイングトレードなど、短期トレードではバリュー投資は不向きなのか?
いえ、実は短期の投資でも成果を上げやすい手法があります。
デイトレードでは話題性がある関連銘柄で値動きが見込める「出遅れ株」を見つける手法を、スイングトレードでは時間のかかりがちな企業分析なしで取引できる「トレンドフォロー」という手法をそれぞれご紹介します。
デイトレードとスイングトレードとは?
デイトレード | スイングトレード |
---|---|
購入した銘柄をその日のうちにすべて売却したり、すべて買い戻したりする。 1日で売買を完結させ、翌日に持ち越さない取引方法。 |
数日間~数週間で売買を済ませる短期トレードの方法。 数週間に渡り、銘柄を入れ替えながら売買する方法をポジショントレードともいう。 |
テーマ性を秘めた出遅れ株の初動を狙う!短期トレード戦略
国の政策によって恩恵を受けると考えられる国策銘柄や、ニュースなどで話題性のあるテーマ株は他の銘柄と異なり、短期間で2倍から3倍、ときには10倍以上株価が上昇します。
値動きにうまく乗ることができれば、短期間で大きな利益を得ることも可能ですので、短期トレード向きといえるでしょう。
昨年話題になったテーマ株は、「民泊関連」、「有機EL関連」、「lot関連」などがあり、ニュースや法改正などをきっかけに大幅な値動きがありました。なかでも「仮想通貨元年」とまで称され、ひときわ盛り上がりを見せたのは「仮想通貨関連銘柄」でした。
関連銘柄はひと通り4月に大幅な上昇をみせたのですが、
インターネットイニシアティブ(3774)
GMOインターネット(9449)
リミックスポイント(3825)は、5月に入ってから勢いに乗り、当時、200円台を推移していた株価は、わずか1ヵ月あまりで1800台まで買われ、株価11倍のテンガバーになりました。
材料は、日本最大級の格安航空会社「ピーチ・アビエーション」と共同で、仮想通貨ビットコインで航空券などの購入を可能とする決済システム導入の発表でした。
リミックスポイントの株価上昇をきっかけに再び仮想通貨市場全体が盛り上がりました。実は、4月16日にはこのような記事にもなり、出遅れ株として注目されていたことがうかがえます。
画像引用:Yahoo!ファイナンス
今回はこのように、テーマ株でも出遅れ株といって、関連性があるのに値動きがまだ起きていない銘柄を狙う短期トレード戦略を2つご紹介します。
短期トレードでテーマ株の「出遅れ」に乗るメリット3点
-
連動して値上がり
市場の関心が高まったテーマ株は、まず時価総額の大きい「値がさ株」から順に買われます。
同テーマの上昇トレンドが一段落し、同業種内の「出遅れ銘柄」の上昇につながります。
株価の上昇を予測し、勢いのある銘柄に乗り換え続けながらの取引が可能です。
-
割安な価格
話題になった株は値上がりが急な相場だったり、既に高額で手を出しにくかったりします。
出遅れ株は落ち着いた相場が多く、個人でも買いやすい割安な株価で放置されています。
資金の流れさえ理解できれば、たとえ少額で短期でも大きな利益につながります。
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値動きが早い
材料の発表で、市場の関心は目をつけていた銘柄へ向かい、大規模な資金流入が見込めます。
短期で利益確定できそうな銘柄に群がるイナゴトレーダーも増え、出来高も上昇。
すぐに大きな値上がりが期待でき、短期トレーダーでも利益を得やすいといえるでしょう。
出遅れ株の見つけ方
- テーマを見る 例 テーマ株で検索する
- 気になるテーマの情報収集をする(ニュースを見て、上昇がわかるようにしておく)
- 上昇している銘柄と関連性があるのに値動きの少ない銘柄を見つける
- そこからデイトレ・スイングトレードで売買タイミングをうかがう
デイトレで出遅れ株を狙う
その日に利益を確定するデイトレ。せっかく投資をしたけれども一日全く値動きがなくては困りますよね。 その日に値動きがあるかを判断できるか がポイントです。
近年注目を集めているテーマ株
- 人工知能
- カジノ
- 全固体電池
- 防災
- 5G
- ・・・など。
注目を集めているテーマのひとつである、人工知能関連株の中でもメンバーズ(2130)は、業績も好調です。3月ごろから700円だった株価は急上昇。
デジタルマーケティング支援事業において企業Webサイトの運営などを手掛けていて、その他人材派遣関連株としても注目されています。
仮にメンバーズでデイトレを行うとすると、たとえば7月12日の9:30買い、10:30ごろ売り、というような感じでしょうか。
手順
- 出来高の量が前日までに極端に減少していないかどうかの判断する
- 現在の値段ごとの注文状況(「板」ともいう)がいつもより多いか(厚いか)見る
- 高値・節目の少し下付近まで株価が戻ってきたら売却
出来高とは
売買が成立した株数のこと。今後の相場の動きを掴むのに重要な指標のひとつ
人工知能関連株で早いものは10月ごろから値上がりをしている息の長いテーマ株です。
ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)
今年に入ってからは1月から上昇傾向の銘柄もあるなかで、
ブレインパッド(3655)
「出遅れ」て上昇したのが、
ソフトブレーン(4779)
ソフトブレーンの現在の株価(7月12日)は、573円と比較的手を出しやすい価格帯となっています。このようにまだ値動きの少ない安値で放置されている人工知能関連株を見つけて、デイトレにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
スイングトレードで出遅れ株を狙う
いきなりデイトレのタイミングを計るのは難しい……という人にオススメするのが、スイングトレードの「トレンドフォロー」という手法です。上昇トレンドに沿って投資をする方法で、コツは「高く買って、より高く売る」です。
全固体電池関連はHEV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)用電池の電解質材料として好適であると判断し、開発を加速している側面があります。
2017年には、田中研究所(4080)が急伸。材料はEV向けリチウム電池正極材の関連有力株として見られたことでした。
田中化学研究所(4080)
7月18日のニュースを機に本格的に上昇トレンドに乗り、800円近くだった株価は一時期は2300円近くまで上昇し、3ヶ月ほどかけて大いに盛り上がりました。
仮に田中化学研究所でトレンドフォローするなら、7月18日のニュースなどを見て投資を始め、チャートを見ながらより高く売却できるところで売る、といった手法が可能です。
手順
- テーマ株でも動きの少ない株を見つける
- チャートをみて上昇トレンドかどうか判断する
- 上昇トレンドが終わる前に売却
全固体電池銘柄の動きとしては5月前半ごろから値動きがあった株が多く、
三菱瓦斯化学(4182)
太陽誘電(6976)
6月16日、やや出遅れ感のあったオハラ(5218)に値動きが見られます。
きっかけは15日発表の「全固体リチウムイオン電池」に関するニュースでした。「全固体電池関連の一角として物色人気が」という言葉を裏付けるように、7月18日前後から田中化学研究所も関連銘柄で上昇トレンドに転じています。
このことからも、自分が注目したテーマに対して情報収集を怠らないことが大切だと教えてくれます。今後の動向にも注意しておきたいですね。
まとめ
「自分から始めない限り成功はあり得ない」
これは、投資家に広く知られているバフェットの名言です。成功をつかむにはまず実践せよ、ということですね。
さて、今も多くの投資家に活用されている投資基準や投資術、いかがでしたでしょうか。コツコツ投資経験を重ねるのは大切ですが、偉大な先人の知恵を借りるのも投資の勉強です。
参考にできるところは見習い、ご自身の投資スタイルをしっかりと見極めてより良いバリュー投資を目指してください。あなたのこれからの投資生活を心より応援しています。