キャピタルゲインとも言いますが厳密にキャピタルゲインは売買差益のことを指しており、空売りによる値下がり益も該当しますが、一般的に値下がり益という言葉はあまり使われないので、「値上がり益=キャピタルゲイン」と認識してもよさそうです。
値上がり益は株で利益を得る手法のひとつで、大きな利益が狙えるのが特徴。
しかしその分大きな損失が発生する場合もあるため、値上がり益のメリット・デメリットはしっかり把握しておきましょう。
今回は値上がり益(キャピタルゲイン)のメリット・デメリットについてご紹介いたします。
値上がり益の狙い方
改めて値上がり益とは、株の売買によって得られる利益のこと。
購入時の株価が値上がりした際に売ることで、その差益が利益になることを言います。
値上がり益を狙うには株価が安い時に買う必要があり、「安く買って、高く売る」という言葉も一般的です。
出来高の少ない銘柄は株価が変動しにくいため1カ月、半年、1年など長期的に狙う場合もあります。
反対に出来高の多い銘柄は株価が大きく変動する場合もあり、たった1分で大きな利益になる場合もあれば、大きな損失になる場合も。
- 1株500円×100株=5万円で株を購入
※株には単元と呼ばれる最低購入数の売買単位があるため、100株を例とします。 - 1株1,000円に上昇したので株を売る
1株1000円×100株=10万円 - 5万円で購入した株を10万円で売ったため、差額5万円が儲かる。
この5万円の利益が値上がり益です。
証券口座には手数料があるためピッタリこの金額が儲かるわけにはいきませんが、基本的に値上がり益の考え方は上記の通りです。
値上がり益のメリット
値上がり益は株式投資で儲けるための最もポピュラーな手法です。
そのメリットは以下の3つ。
- 短期間でもまとまった利益を狙える
- 大きな利益を狙える
- 利益の獲得方法がわかりやすい
一般的に値上がり益を狙うことは「ハイリスク・ハイリターン」だとされています。
1,000円の株価が10,000円となる可能性もありますし、反対に1円になる可能性もあるからです。
それでも多くの投資家が値上がり益を狙うのは「安く買って、高く売る」事で大きな利益が狙えるから。
価格変動を繁栄に確認できる方や、ある程度リスクを負ってでもハイリターンを狙いたい方に適した投資手法です。
そして値上がり益の狙い方も人それぞれで、1日で何度も取引をして値上がり益を狙うデイトレーダーや、何年も持ち続ける長期的な手法もあります。
「安く買って、高く売る」というシンプルな手法であることから、多くの株初心者は、まずは値上がり益を狙った投資手法から始めます。
値上がり益のデメリット
どんなものにもメリットがあれば当然デメリットも存在します。
そのデメリットは以下の3つ。
- 株価が予想通りに動かない
- 利益確保が安定しづらい
- 大きな損失を被る可能性がある
値上がり益最大のデメリットと言えるのが「株価が予想通りに動かない」ということ。
株価がどう動くかは、誰にも分りません。
誰がどんな予想をしても、100%当たり続けることはないんです。
「相場は生きもの」という言葉もあり、どんなに理論立ててもその通りにはいかないのが株式投資です。
これらは株式投資におけるリスクと呼ばれ、売却時の金額が購入時の価格よりも下回る場合がある「価格変動リスク」、投資した会社が破たんする可能性がある「信用リスク」などは株式投資を行う上での一般的な知識として覚えておきましょう。
まとめ
株初心者が株式投資を行う上で最もわかりやすく狙いやすい値上がり益。
このメリット・デメリットを6つご紹介しました。
「ハイリスク・ハイリターン」であることをよく考えて、銘柄選びは慎重に行いましょう。
また株式投資には配当や株主優待といった手法もありますので、こちらも是非ご覧ください。
購入時の株価が値上がりした際に売ることで、その差益が利益になることを言います。